骨材資源工学会とは

骨材資源工学会とは

本学会は、1969年(昭和44年)4月に創設された骨材資源に関するわが国唯一の専門学会であり、主に次のような研究・活動を行っています。

  1. 砂利・砕石など岩石土石資源の開発に係わる研究
  2. 骨材の製造、建設用原材料の有効利用法に係わる研究
  3. 開発行為に伴う公害防止・環境保全ならびに安全対策に係わる研究
  4. 機関誌や研究会を通じた骨材業界の今後の方向性や技術展望などの紹介
  5. 骨材生産に係わる研究技術者向け学術書の発行や研修会の企画・実施を通じた人材育成

現在、会員層は大学等学術研究機関研究者のほか、骨材生産に携わる砕石・砂利製造事業者、鉱山/建設関係の研究技術者、建設機械メーカーや機械プラントメーカー、官庁・学協会関係者など多岐に亘っており、関連領域に活動の場を広げるなど業界発展に向け精力的に活動しています。

活動の主なテーマ

公害防止・環境管理

活動内容

粉じん、廃水処理、副産物利用、斜面緑化、跡地利用等の公害・環境管理技術に関する調査研究。

脱水ケーキの有効利用

砕石の製造工程や降雨などで発生した汚濁水は、主に沈降分離により懸濁した固形物を分離し、清澄な水として再利用や放流を行っている。この際に濃縮した固形物はフィルタープレスなどで脱水され脱水ケーキとして発生する。採石場ごとに懸濁物の性質や沈降処理の条件などが異なるため、発生する脱水ケーキの特性も異なり、有効利用法も採石場周辺の産業の状況によるため様々になる。現場ごとに異なる状況を踏まえて、それぞれの採石場における脱水ケーキの有効利用技術の開発に積極的に取り組んでいます。

脱水ケーキの有効利用

採石跡地の森林復元

採石跡地は開発前の状態に復元することが原則です。緑化は、採石跡地からの災害を防止するとともに、水土保全、自然系の回復、景観保持、生態系の保全など自然保護や環境保全に寄与するため、短い年月で森林を復元・回復する人工的な緑化技術の開発が求められます。また、採石跡地は山間部における平坦地になることがあるため、周辺の環境や行政の指導を配慮しながら、野鳥の森や自然教育林、公園などへの様々な方面への土地利用が可能となります。法的規制を遵守し、災害対策だけでなく周辺環境を考慮に入れた環境緑化に積極的に取り組んでいます。

採石跡地の森林復元
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